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by udanao
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Eddy

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私は言語や文化に関する現象にとても興味があるけれど、
最近、感情をうまく言葉にできないことが相次ぎ、
言葉にならない悲しさとか、理由なんて理解できない出来事と
向き合うために美術があるんだとまた思い出した。
話さなくて良くて、でも感情を処理できるという美術の優しさに
今まで何度も救われたんだった。

私が生まれた時からEddyという名前で近くにいた親戚のおじさんが、
キヨシさんという名前もあると知ったのはいつだっただろうと思う。
そのおじさんとセットで親戚の中には「カナダのおじさん」もいて、
例えば、派手な色のゼリーの素だったり、
チキンヌードルスープが欲しいとリクエストすると
カナダから小包が届いたりするような、そんなことがあった。
クリスマスになるとカードが届いたり、ターキーを焼いて食べたり、
自分の中で小さい時の思い出として覚えていることが、
実はいろんな人のいろんな気持ちの中で受け継がれて来たものなのだと
その人がいなくなってから実感することばかりだ。

カナダで生まれて、子どもの時に日本に来て、
20歳ぐらいでまたカナダに渡って、40代で日本に戻り、
70代になっても英語の勉強をしてたのだとわかるものを
おじさんの持ち物の中に発見して、
今、おじさんはカナダと日本のどっちにいるのだろうと思う。
そして、そんな手書きの英語メモと一緒に、
去年のいとこの結婚式の時に私が作った席次表やプロフィールを載せた冊子が
きれいに整頓されているのを見て、もっと話してみたかったなと思った。

だいたいの場合、聞きたいと思っていた話とか、
見ておきたかった何かの本当の意味なんてものは、
時間が過ぎてからしか伝わらないことが多くて、
私が取り組みたいと思っているプロジェクトは、
結局は答えのわからない問いについて、
ずっと考え続けるための口実のような、味方のような、
そんな存在なのだろうと思う。
一枚一枚本のページをめくるみたいにだんだんとわかることが増えて、
もしかしたらわからないことも深まって行くのかもしれないけど、
いろんなことを取り込んで、作品を生み出し続けられたなら
本当に幸せだと最近心から思う。
今年も制作の一年にしたいものです。
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by udanao | 2013-01-29 23:05 | life