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by udanao
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<   2007年 03月 ( 5 )   > この月の画像一覧

48

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ついに、あと48日ほどで、アメリカを去ることになりそうです。

私は、この5年間、大学の写真学部に在籍しておきながら、
アメリカにおいて「写真を撮らずにはいられない!!」
という感情をあまり抱かなかった。
イタリアであったりペルーであったり、
たまに帰る日本ではおそろしい量の写真を撮ったくせに、
日々のアメリカ生活の中で撮った写真はやけに少ない。

私にとっての写真というのは、
失われて行く何かとか、
絶対に忘れたくないこととか、
今、それを逃したらもう手に入らない瞬間とか、
そういうものを記録しておくための手段で、
だからこそ、価値があるんだろうと思う。

アメリカでの暮らしは、いつのまにか自分の一部になり、
壁の落書きも、かわいい色の建物も、
アメリカ人と呼ばれる人たちも、
毎日、目にする当たり前のものになっていたのかもしれない。

いつか帰るなんてこと、ずっとわかってはいたんだけど、
あと48日しか残されてないよ、と気付かされた今、
アメリカはやけに愛しい。

面倒で嫌いだったコインランドリーに行く事も、
ちょっと暖かくなったからって、
調子に乗ってキャミソールなんて着ちゃう地下鉄の中の人も、
耳たぶが切れそうなぐらいの寒さも、
ガイジンという立場ゆえに味わう切なさも、
なんか、どれも好きだったんだなぁと思う。

春はやけに切ない季節で、
別れとか旅立ちとか、
新しい毎日とか引っ越しとか、
いったい何を考えたらいいんだろうと思う。

5年前にアメリカに来た自分は、
やけに希望に溢れていて、
今、振り返ってみたら
わりと意地悪な人にも出会ったし、
結構怖い場所に住んだりもしたのに、
よくここまで粘ったもんだと思う。

あの頃、何も知らなかった私は、
アメリカで出会った多くの人たちにたくさんのことを教えてもらって、
料理の手順から、ヌーの生み出し方まで、
それなりにわかるようになったみたいだ。

そんな感謝の気持ちみたいなものを、
写真に収めることはできるのかな。

過ぎ去ってしまう全てのことは切ないけれど、
でも、自分はそれしか知らないから、
そこからヒントを得て生きて行きたいと思うわけです。
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by udanao | 2007-03-29 14:36 | me

ヌー報告

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先日の展示で、ヌーはみんなの心をつかんでくれたらしく、
予想外の売り上げを記録してくれました。
日本から最新のヌーを気にしてくれたみなさん、
私の作品に参加してくださったみなさん、
寒い中、わざわざギャラリーまで足を運んでくださったみなさん、
本当にどうもありがとう。

新しい家に連れて帰ってもらったヌー達が愛されますように。

展示会場で私の作品の前に人が集まってくれて、
「すっげぇ!!このアイディア!!」って言ってるのが
遠くから聞こえて来ることも、
「このコンセプトは多分○○って意味なんだと思う!!」って
興奮しつつ話してくれてるのを盗み聞くことも、
でっかいヌーにぎょっとして避けて行く人を見るのも、
「自分だけのヌーが家に来てうれしい」って言ってもらうことも、
どれも中毒性が高くて、
ますますアートに心奪われそうです。

妹まで呼び出して徹夜で作ったヌーは、
自分の心の一部なわけで、
そんなヌーが新しい家を見つけて、
その持ち主の方々と様々な感情を体験するのかと思うと、
うれしくてしかたないのです。

これからも、自分らしいモノを作り続けられますように。
先生やクラスの友達がいない場所に行っても、
今回の展示で目にしたみんなの姿を思い出して
いつまでもがんばれますように。

ヌーも写真もデザインもフォント好きも粘土も版画も絵も
どれも続けたくてたまらないんだーー!!
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by udanao | 2007-03-24 11:54 | art

手紙

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遠いとか近いとかいうことじゃなくて、
すぐに会えるとか会えないかということじゃなくて、
一番忘れたくない大事なものは
自分の心に中にあるから、
いつだって取り出せるんだと思うんだよね。

もう二度と会えない人だっているし、
いくら願ったって今日の私を見てはもらえない人だっていて、
ああ、春が来つつあるよなぁっていうこの感覚も、
いつか動物園で眺めた不思議な鳥のことも、
変な話で盛り上がりまくった放課後の記憶も、
月日が経つにつれて、ちょっとだけ遠のいて行くのかもしれない。

細かいことは、きっともう、いいんだと思うんだ。
あの時どこで何をしたかとか、
どんな話で爆笑したかとか。

そういうことよりも、もっと大事なのは、
何日も徹夜しまくって生み出した最新の作品の中に、
たしかに私がいるってことなんだろうね。
その私っていうのは
いろんな記憶が混ざって作られたもので、
あなたとの交流の中でもらったエッセンスみたいなものが
しっかりと染み込んでるんですよってことだ。

今の私が持っているのは、
7年前のあの日からゆっくりと集めてきたもの。
あの日に新しい私が誕生して、
何を見ても何をしても、
新しい私でしか味わえなくなってしまって、
どこに向かったらいいのかよくわからなかったけど、
7年経ってみたら、
そんな新しかった私はとても居心地がよくなっていて、
今ではこれが私なんだと、心から言える。

たくさんのことを教えてくれてありがとう。
もしもあなたに出会ってなかったら、
今の私はここにいないわけで、
切ないこともたくさんあったけど、
私と友達になってくれて本当にありがとう。
そっちの世界で私のことを心配したりしないでよね。
これからもまだまだ私は元気にやっていくから、
いつかまた会う日を楽しみにしててよね。
たくさんヌー持ってくからさー。


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Mentors @ Visual Arts Gallery

March 2 - 17, 2007
Reception: Tuesday, March 13, 6 - 8pm

Visual Arts Gallery
601 West 26 Street, 15th floor
New York, NY 10001
212.592.2145

Monday-Saturday 10 a.m. to 6 p.m.
Closed on Sunday and federal holiday

詳しい情報はこちらをどうぞ
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by udanao | 2007-03-08 18:02 | life
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ヤツは、私が全く知らなかった世界を見せてくれ、
想像もしなかったような人に出会わせてくれ、
みんなの暖かい気持ちを運んで来てくれ、
私がこれからどうやって生きていきたいかを考えされてくれました。
寂しさなんてテーマにしてないで、
毎日の楽しさとか喜びを作品にしろよ、と教えてくれました。

そんなヌーが、ついにNYデビューです。
ぜひ、見に来てください。


March 2 - 17, 2007
Reception: Tuesday, March 13, 6 - 8pm

Visual Arts Gallery
601 West 26 Street, 15th floor
New York, NY 10001
212.592.2145

Monday-Saturday 10 a.m. to 6 p.m.
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by udanao | 2007-03-03 14:10 | show

Nu and me

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例えば、自分が一番気に入っている作品が
2年前のものだったとしたら、
それは、進歩が見られないということなのか。
この2年を無駄にしてるということなのか。

私のクラスでは今、それぞれが自分の代表作となる写真を選んでいる。
最新の作品を選ぶ人もいる中、
ある人は、2年前に撮った一枚が一番自分らしいと主張して、
まわりの人もそれに同意していた。
本人としては色も構図もテーマも全部気に入ってるのに、
唯一、2年前の作品だということに納得できないらしい。
何のために、数百万円払って2年間大学に通ったんだー!って。

最新の作品を「私の代表作だ」と言う場合、
最もフレッシュな自分が見せられる反面、
まだしっかりと考えが固まってなくて、
足下がぐらぐらと揺れてしまう可能性がある。
今日の確信が、明日も信じられるかは、
時が経ってみないとよくわからない。
進化し続ける自分はいつでも素早く動くから、
自分でも姿を見極めにくいものだ。

その反面、2年経ってもまだ好きだと思えることとか、
2年間毎日見続けても大事にできることは、
きっとホンモノなんだろうと思う。
時が流れて、いろんなことが変化しても、
その中心にある何かが自分らしくて、
いつ見たって、これが気に入ってるんだと思えるもの。

私にも、そんな「核」みたいなものが見えてきてる気がする。
誰が何と言おうと、誰が私の作品に疑問を投げかけようと、
別に気にならないほどに信じられる何かがあるのは、
とても暖かい。

説明の方法が下手だったり、
使った手法が合ってなくて、
私の信じる「核」がうまく伝わらない事もあるかもしれない。
でも、それは別に「核」に問題があるのではなくて、
伝え方が違ったということ。
英語しか分からない人に、日本語で愛や信念を伝えたって、
ぼんやりとしか伝わらないようなそんな感じ。
どうしても伝えたいなら、
行動とか絵とか踊りとかで訴えたらいいってことか。

一人一人にカスタマイズした方法で、
私の「核」を伝えて行けばいいんだよな、と気付いた。
時には一度に10人に届くかもしれないし、
100人かもしれないし、
もしかしたらたった一人宛かもしれないけど、
どっちが意義深いかなんて、別に比べられない問題だよね。

そう思ったら、
2年間同じクラスにいるみんなが愛しくてたまらなくなった。
もの静かで、よくわからないヤツを
一体どう思ってるんだろうと心配したこともあったけれど、
みんなはもっと真剣に私を見ててくれたようだ。
私が歩んで来た道も、苦悩して来た我が分身ヌーの歩みも、
みんなは全部知ってて、どうやって発展したかもわかっててくれて、
その上で、ナオのヌーはここがすごいんだぜ!!とか
ヌーはこんな形にもなるんだぜ!!驚きだよね!!
とか言ってくれるのがうれしい。

卒業式は泣くね、きっと。
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by udanao | 2007-03-01 17:03 | art