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by udanao
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syracuse

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そこは、とても光が美しくて、
そこは、とても人が優しくて、
どんな私のことも迎え入れてくれるような場所でした。

そこから離れると決めたのは自分だったのに、
目指したいものがあると信じていたはずだったのに、
いざ、その場所に帰ってみると、
予想以上の暖かさに驚くわけです。

そこで学んだ言葉も習慣も、
人との関わり方も週末の遊び方も、
気付けば全部自分の一部になっていて、
何を教わったんだか、一つ一つを思い出すことはできないくせに、
不思議な存在感と共に私を作り上げているわけです。

そこに戻ることはもう、しばらくの間ないんだとしても、
私の心の中にはいつだって存在してるはずだから、
別にセンチメンタルになる必要はないのだけど、
何となく、遠くにあるその場所が懐かしくて暖かいと感じるわけです。

いくら同じ場所を訪れたとしても、
あの時と完全に同じ、ではない。
限りなく近いものかもしれないけど、
変化や違いを目にするたびに、
時間が流れたんだ、と思い知らされて、
今の自分がどこに立っているかを再確認する。

今まで歩いて来た毎日があって、
そこで出会った人がたくさんいて、
大好きだと思う場所がいくつもあって、
そんな積み重ねの上に自分がいるっていうことは、
とても当たり前なのに、
心の中で受け止めるには、やけに切ない。

自分が思ってたよりも、
きっと、もっと必要としてたんだろうね。
そんなこともわからないぐらいに、
自分のことしか見えてなかったのかもしれない。

だから、あの街のこれからの発展を祈ると同時に、
いつだってありがとうと思い続けていきたいわけです。
by udanao | 2006-12-15 16:27 | me